ヘルペス治療のための薬とは

ヘルペスはヘルペスウイルス科のウイルスに感染することによって引き起こされる病気です。医学的には人体に感染し、症状を引き起こすヘルペスウィルスとして、全部で8種類が知られています。
いずれの症状に対しても治療に用いられるのは主に抗ウィルス剤と呼ばれるものです。抗ウィルス剤はウィルスに感染した細胞の中でその薬理活性を発揮し、ウィルスのDNA鎖が伸長することを抑制するなどして増殖を抑えます。処方される代表的な抗ウィルス剤としては、バラシクロビルやアシクロビル、ビダラビンなどがあり、経口薬だけではなく、塗り薬などの外用薬としても処方されることがあります。バラシクロビルは主に経口薬として使用され、アシクロビルは経口薬や軟膏として、ビダラビンは軟膏やクリームなどの外用薬として用いられます。バラシクロビルはアシクロビルのプロドラッグですので、投与後速やかにアシクロビルに変換されて効果を発揮します。
引き起こされている症状や、効果、使いやすさを考慮して最適な抗ウィルス剤が医師から投与されます。また、症状が重症であったり、痛みなどを伴う場合には、痛み止めや神経の痛みに効果のある抗うつ剤、ビタミン剤、抗生物質なども合わせて処方される場合もあります。
ヘルペスウィルスの増殖は感染後72時間程度でピークに達してしまうため、ウィルスが増殖しきらない早期のうちに投薬による治療を始め、初期症状が軽症のうちに対処することが肝要です。治療の開始が遅れてしまった場合や、60歳以上の高齢の患者の場合には、皮疹治癒後3ヶ月以上経過しても、痛みが残存する場合があります。この症状は帯状疱疹後神経痛と言われています。感染後の早期の治療が重要なのです。

ページトップへ